放置されてしまう空き家は、相続問題を抱えているケースが少なくありません。遺産分割協議が難航していたり、相続登記がされておらず所有者が分からなかったり、または相続人が数十名もいたりする場合もあります。当センターは司法書士などの専門家とともに、このような相続問題の解決にも取り組んでいます。
当センターにご相談される方の中には、相続したもののご兄弟で連絡が取れなかったり、意見が分かれたりすることでなかなかスムーズに進まないことが多くございます。そのような場合は、第三者として当センターのように相続の知識や経験を持った専門家が間にはいることで、スムーズに解決に導くことが可能です。
相続問題を解決した事例の一部をご紹介します。
ご両親が他界し4年前から、愛知県名古屋市で空き家の状態。相続時はあまり考えもなく兄弟3人の共有名義にされたそうです。その後、管理や売却の事などで諍いが増えだんだん実家には誰も寄り付かず、管理も行き届かなくなってしまいました。
ご長男様からのご相談で、ご自身達の年齢も考え次の世代へ負の財産を残さないために何とか解決したいとご連絡を頂きました。
当初は、とりあえず管理をして欲しいとのご要望でしたが、ご長男さまに代わり、ほかのご兄弟さまとお話しをさせて頂いたところ、それぞれの経済事情から買い手がつくなら売却したいとのご希望であることがわかりました。当時はご兄弟がほぼ絶縁状態の為、お話し合いはかなり難航しましたが、次世代にこの空き家となったご実家を残すことは、どなたにとってもメリットがなく、ご長男さまは真剣に考えていらっしゃるということをお伝えしたところ、3人揃ってお話しをして頂けることとなりました。お互い顔を見て話し合いをしたことで、わだかまりも無くなり、売却へ向けて活用方法が決まりました。
お恥ずかしい話、兄弟ともそれぞれ疎遠になりどうしていいのか判りませんでした。売却を進めてくる不動産業者も多数あり ましたが、兄弟と連絡が取れないとわかると話が進みませんでした。相続の時にもう少しちゃんと話をしておけばよかったと後悔しました。とりあえず費用があまりかからない管理を相談させて頂いたのですが、こちらの話をゆっくり聞いて下さり、管理の許可を頂く必要もあるので兄弟と話をして頂ける事になりまし た。
他の兄弟も実は売却をし現金を分けたい意向との事でした。解体費用の問題もクリアーして頂き最後は兄弟三人で昔話をすることも出来ました。
駅から徒歩3分ほどの場所にある大きな実家の活用方法で揉めていらっしゃいました。兄弟4名での相続でしたが、そのうち1名が売却に同意されていませんでした。ただ、お庭だけでも200坪近くあるため、管理の手間は膨大で毎年苦労されていたそうです。建物も老朽化がどんどん進んでいく現状を何とか変えたいとご相談いただきました。
まずは空き家の管理を当センターでお手伝いさせていただき、その後、所有者4名全員に集まっていただき、当センターのスタッフが中心となり、話し合いを重ねていきました。売却に反対されている理由は、「実家を売ることに罪悪感が強い」ことでした。そのため、提携する不動産会社と共に、土地を面積4分の3と4分の1に分割することをご提案しました。建物は壊さなくてはなりませんでしたが、売却に反対されているご兄弟にとっては、土地を所有し続けられるメリットがありましたが、空き地のまま所有するにはコストばかりかかってしまうということで、その土地には賃貸マンションを建築することをご提案させていただき、解決に至りました。
相続した実家の管理や活用で揉めている中、じっくり話を聞いてくれて助かりました。解決策はないのではないかと頭を抱えた時期もありましたが、結果的に兄弟みんなが納得できる形になったので良かったです。ありがとうございました。
空き家管理サービス、資料について、セミナー講演、活用方法、相続や法律の対応、当センターについてなど、お気軽にご相談ください。以下のメール相談フォームか、お急ぎの場合は、直接お電話でのご相談もお受けします。