地主として相続した底地に、借地権者の空き家が放置され売却できない
相談者様は、お父様から他人に貸している土地(底地)を相続し、地主(土地を貸している人)となりました。しかし、その土地の上には借地権者(土地を借りる人)の空き家が老朽化したまま放置されていました。相談者様はこの土地の売却を希望されていましたが、借地権者と連絡が取れず悩まれていました。
1.借地権者の所在が不明
借地権者の所在がわからず調査したところ、既に亡くなっていることがわかり、その後、誰がその借地権を引き継いでいるのかが不明でした。現借地権者と連絡を取る術がなく、法的な手続きを進めるための入口が塞がっている状態でした。
2.滞納された地代の清算と、解体費用の負担按分の取り決め
相談者様に相続される以前から約9年もの間、借地権者から地代(借地代)が支払われていませんでした。相談者様がこの借地契約を解消し、売却するためには、この未払い金の清算と、建物解体の同意を得る必要がありました。
1.専門家連携による現権利者の所在調査と代理交渉
司法書士と連携し、戸籍を遡りながら現在の権利者を特定しました。調査の結果、元の権利者は無断で現権利者へ譲渡していたことが判明しました。また、相談者様と現権利者は面識がなく、現権利者は遠方に住んでいることも判明したため、自治体と協力しながら現地へ赴き、借地権の返還と滞納地代の精算に関する交渉をおこないました。
2.滞納地代と解体費用の相殺交渉
現権利者に対し、長年の滞納地代の支払いを免除する代わりに、建物の解体費用を負担して頂く形での解決を提案しました。粘り強く交渉をした結果、提案内容が受け入れられ、借地権を相談者様に返還する合意書を締結できました。
また、建物を解体した後は、事務所用地を探していた介護事業者へ売却することができました。
親から地主を継いだものの、私とは面識のない方の建物が放置されており、どうすればよいか途方に暮れていました。ご担当の方が遠方まで何度も足を運んで交渉してくださったおかげで、1年がかりではありましたが、土地問題を無事整理することができ、ほっとしています。
地主として土地を貸している場合、借地権を持つ方が代替わりすることで、連絡が取れなくなるケースがあります。特に本事例のように無断で第三者へ権利が譲渡されている場合、個人での解決は極めて困難です。専門家の協力を仰ぎながら権利関係を整理することで解決の出口を見出すことが可能になります。
※建物の修繕・解体、不動産の賃貸・売買及びその媒介などの活用は、必要とされる許認可を持つ事業者の協力を得て行っており、当センターが直接行っているものではありません。予めご了承ください。