NPO法人 空家・空地管理センター 空き家ワンストップ相談窓口

寒波・大雪から家を守るために、今すぐできる「空き家の冬支度」

2025年12月5日 公開

寒波や大雪が来ると、普段から人が住んでいる住宅と比べて空き家はリスクが高まります。人が住んでいない家は暖房を入れないため、水道管の中に残った水が凍結しやすく、配管が膨張・破裂することがあります。さらに、屋根やカーポートには雪の重みがかかり、放置すると倒壊や落雪事故につながることも。
こうしたトラブルを防ぐためには、事前の準備と定期的なチェックが欠かせません。

《▲空き家に積雪しているイメージ》

今日からできる!緊急チェックリスト

寒波や大雪の予報が出たら、まず次のことを確認しましょう。

  • 01 水道の止水と水抜き
    止水栓を閉め、蛇口を開けて残った水を抜きます。給湯器やトイレタンクも忘れずに。
  • 02 配管の保温
    屋外の水道管や給湯器まわりは、保温材やタオル、毛布で覆い、養生テープで固定します。
  • 03 屋根やカーポートの安全確認
    傾きや変形がないか外から目視。危険な場合は無理せず専門業者に依頼してください。
  • 04 落雪・氷柱の注意喚起
    歩道側には注意表示やコーンを置き、近隣にも声をかけましょう。
  • 05 電気・ガスの確認
    ブレーカーや給湯器の凍結防止機能が作動しているかチェック。
  • 06 記録と連絡
    状態を写真や動画で残し、保険会社や管理会社に連絡しておくと安心です。

放置すると空き家法による罰則も…?

危険な状態の空き家は、自治体から「管理不全空家等」や「特定空家等」に指定される可能性があります。指定されると、固定資産税の軽減措置が外れるほか、勧告や命令に従わない場合は過料が科されてしまうことも…。雪害による倒壊や落雪事故は、こうした「管理不全空家等」や「特定空家等」へ指定のきっかけになり得ます。危険が及ぶ兆候を見つけたら、早めに相談・対応することが大切です。

雪下ろしは無理をしない
屋根の雪下ろしは危険です。転落や滑落事故が多く、一人での作業は絶対に避けましょう。屋根が高い、雪が厚い、雪庇が張り出している場合は、必ず専門業者に依頼してください。落雪による隣家への損害や人身事故は、所有者責任になるケースもあります。

まとめ

空き家の管理は、思っている以上に体力も気力も必要な作業です。特に冬場は、寒波や大雪への備えが欠かせず、遠方に住んでいる方にとっては大きな負担になります。「自分で全部やらなければ」と無理をする必要はありません。安全を守ることが最優先ですし、管理を委託することで、事故や行政指導のリスクを減らし、心の負担も軽くなります。

今日できることは、ほんの少しの行動です。止水→水抜き→外周チェック→記録→連絡。これだけでも、被害を防ぐ大きな一歩になります。そして、もし「続けるのが大変」「不安がある」と感じたら、私たちに相談してください。無理なく、安心できる方法を一緒に考えましょう。

空き家あんしん管理のサービス詳細

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注意事項
※屋根や高所の作業は必ず専門業者に依頼してください。
※保険の適用は契約内容と告知状況によります。加入先に必ず確認してください。

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