NPO法人 空家・空地管理センター 空き家ワンストップ相談窓口

検索

“相続トラブル”の場合の解決事例
兄弟での「共有名義」を解消し、自己負担なしで売却した事例

相談者様のお困りごと

近隣への危害と、費用負担の不安

役所から所有する空き家が「危険な状態にある」と連絡が入ったことが始まりでした。建物は屋根が抜け落ち、庭の大きな木が道路にまで張り出しており、近隣への影響が心配される状況でした。10年以上前に相続したものの、相談者様ご自身も体調を崩されて経済的余裕もなく、建物の解体や片付けに多額の費用を出すことは難しいと悩まれていました。

お話をうかがって見えてきた、本当の課題

1.屋根の崩落と樹木の越境による周囲への危害

建物は老朽化が著しく、天井が抜け落ちるなど、いつ倒壊してもおかしくない危険な状態にありました。また、大きく育ちすぎた樹木が道路に飛び出しており、通行の妨げにもなっていました。

2.共有名義人の同意

この空き家は兄弟2人の共有名義(一つの不動産を複数人で所有すること)になっていました。相談者である弟様は手放したい意向でしたが、お兄様が当初は売却に反対されており、兄弟間での話し合いが進まないことが大きな壁となっていました。

3.多額な解体費用の負担

市場で売却するためには建物の解体が必要でしたが、そのための費用捻出が難しい状況でした。

具体的におこなった解決方法

1.4ヶ月にわたる合意形成のサポート

ご兄弟が自分たちのペースで納得できるまで話し合いを進められるよう、定期的に話し合いの状況確認をさせていただき、その時々のご不安や迷いの相談相手としてサポートを続けました。その中で、市場で売りに出す方法と当団体が紹介可能な不動産会社が直接買い取る方法の2つのプランを提示し、ご兄弟が比較検討できる材料をご提供しました。時間をかけて検討を進めていただいた結果、最終的に納得して売却を決断されるに至りました。

2.「現状のまま」不動産会社による買取りを提案

市場売却(不動産会社が仲介して一般の購入者を探す方法)では、事前に所有者が費用を払って建物を解体する必要があり、負担が重くなります。お兄様は自身の家を購入したばかりで、出費がネックとなっていたため、現状のまま不動産会社に買取りいただくことを提案しました。結果、費用を持ち出すことなく売却でき、ご兄弟が納得する形で解決することができました。

相談者様の声

役所から指摘を受けた時はどうすればよいか途方に暮れていました。個人で多額の解体費用を出すのは難しく、兄弟での話し合いも気が重かったのですが、ご担当の方が私たちの迷いや不安を否定せず、寄り添ってくださいました。最終的に費用を持ち出さずに手放せるという納得のいく提案をいただいたおかげで、長年の重荷を下ろすことができホッとしています。

この事例からお伝えしたいこと

共有名義の空き家は、たとえ一方が「売りたい」と考えていても、もう一方が反対すれば、手続きは止まってしまいます。特に本事例のように、解体費などの持ち出し費用が発生することが、大きな心理的ブレーキになることは少なくありません。
解決の鍵は、強引に話を進めるのではなく、リスクのない具体的な選択肢を持って、自分たちが納得できるまで話し合うことです。
空き家を放置し続ければ、建物崩壊や近隣トラブルによる損害賠償など、より大きなリスクを抱えることになります。「自分たちで管理できなくなった」「費用が心配で動けない」と感じたときこそ、第三者の専門家を交え、解決策を検討することが重要です。

※建物の修繕・解体、不動産の賃貸・売買及びその媒介などの活用は、必要とされる許認可を持つ事業者の協力を得て行っており、当センターが直接行っているものではありません。予めご了承ください。

空き家解決インタビュー

実際のご相談者にインタビューをさせていただき、
相続した実家などによって抱えたご心配やご不安をどのように解消されたのか、
リアルな体験談として公開しております。

まずは空き家
ワンストップ相談窓口へ
ご相談ください

まずは空き家ワンストップ相談窓口へご相談ください
×
LINE