空き家となった実家を手放したいが、買い手がつかず解体の費用も用意できない
相談者様は60代の方で、約5年前に亡くなったお母様から土地と建物を相続されました。相続登記の手続きに時間がかかり、ようやく登記が完了したのは相談の数週間前のことでした。
建物は築年数が古く老朽化が進んだ空き家の状態が続いており、ご自身で草刈りや清掃などの管理を続けることも負担となっていました。
できるだけ早く手放したいとのご希望があり複数の不動産会社に相談されていましたが「不整形地のため買い手がつかない」という理由で買取りを断られて、解体するにも費用がかかるため、手放せずに困っていらっしゃいました。
1.不整形な土地形状とセットバックによる建築可能な敷地面積の減少
ご実家の土地は間口の広さはあるが奥行きが短く、細長い不整形地でした。面積も狭いため、住宅を建てる場合には間取りに制約が出る可能性が高い物件となります。家の前の道路が狭く、家を建て替える際には建築基準法上のセットバック(道路後退)が必要となり、実際に使える土地面積はさらに減ってしまう状況でした。
2.近隣トラブルと解体費用の捻出
空き家の状態が続いていたことで、雑草が繁茂し近隣からクレームが発生していました。敷地内に残された家財の整理や建物解体をおこなう場合、数百万円単位の費用を要するため、相談者様ご自身で費用を負担して売却準備を進めることが困難な状況でした。
活用出口の可能性を見出した、不動産会社による現状買取り
当センターと連携している不動産会社に相談したところ、更地にしてコインパーキングとしての活用や、隣地を買い取って土地を統合した上での建て替えといった将来的な活用の可能性を見出すことができました。これにより、解体や測量などの費用を不動産会社側で引き受ける判断が整い、不動産会社から建物を現状のままで買い取る提案をいただけたため、無事に売却を完了させることができました。
母が亡くなってから時間がたち、相続の手続きがやっと終わったと思ったら、今度は家をどうするかで悩み続けていました。解体などの費用も用意できないし、相談した不動産会社にも断られて諦めかけていました。買取りのご提案をいただくことができてようやく肩の荷が下りました。
不整形地や築古の建物は、単体では売却が難しい場合が多いです。しかし、コインパーキングにする、隣接する土地と組み合わせて面積を広くするなど、工夫次第で新たな価値を生み出せる可能性があります。一般的な不動産会社には買い取ってもらえない物件でも、さまざまな活用方法を検討すると解決の糸口が見つかることがあります。諦めてしまう前に、ぜひ専門家にご相談ください。
※建物の修繕・解体、不動産の賃貸・売買及びその媒介などの活用は、必要とされる許認可を持つ事業者の協力を得て行っており、当センターが直接行っているものではありません。予めご了承ください。